みなさん「粉もの」と言えば何を思い浮かべますか?関東では「もんじゃ焼き」なのかもしれませんが、私は関西出身なので「たこ焼き」か「お好み焼」の2択です。ちなみに関西では「粉もん」と言います。

現在ではB級グルメ的な立ち位置ですが、粉もんがよく食べられるようになったのは、戦後からと言われています。戦後の日本は食糧難の時代で、アメリカからの食糧支援として米よりも小麦粉が大量に送られてくるようになりました。戦時中の軍への供給で鉄が不足し米を炊く釜等が少なかったため、当時の日本は米より小麦をアメリカに求めたと言われています。小麦の多くは「パン」として使われるようになり、冷めても美味しく食べられることで、特に学校給食で普及されたと言われています。
お好み焼も米の代用食として広島や大阪を中心として広がり、やがては全国に広がりました。

某企業の調査によると、全国の食卓でお好み焼を作る人は約80%で、食卓でたこ焼きを作る人は約60%だそうです。しかしながら。お好み焼とたこ焼きのどちらが好きか?の調査では、約95%の人がたこ焼きのほうが好きと答えたそうです。お好み焼のほうが調理が楽で食材も安く、たこ焼きは専用のたこ焼き器が必要で頻繁に手を動かさないといけないからだそうです。

九州の知人曰くでは、「たこ焼きは外で食べるものでお好み焼は家で食べるもの。友人同士で「たこパー」はするが、「おこぱー」はしたこともないしあまり聞かない。」とのことです。
地域によって違いはあると思いますが、好きより楽が勝ってしまうのが人間っぽいですよね。みなさんにとっての粉もんはどうでしょうか。ぜひいろいろな粉もんを食べてみてください。