皆さんは怒りという感情を感じたことはありますか?
人生の中で怒りの感情を感じたことを思い出してみて下さい。かなり怒っていますか?
実は怒りの感情は「二次感情」であり、心理学上では本当の感情ではないといわれています。
怒りの感情の奥に本当の感情があるのです。

私たちが最初に感じる感情は「一次感情」といいます。
「一次感情」とは心配や不安、寂しさ、嫉妬、自己嫌悪、悲しさ、落ち込み、悔しさ、期待、喜び、安心などの感情を指します。
「一次感情」は一瞬で「二次感情」に変わります。最初に感じた一次感情は心の奥に押しやられ、二次感情、つまり怒りしか感じていないと誤解をしてしまい、怒りで一次感情を隠してしまうのです。
また、一次感情が大きければ大きいほど二次感情が大きくなってしまうのです。

例えば自分に子供がいると仮定します。子供が危ない行動をとった時「危ない!なんでそんなことしたの!」と怒り(二次感情)を感じ子供に注意します。しかし一次感情では、心配の感情である「冷や冷やした、ホッとした、心配した。大事故にならなくて安心した。」という感情が隠れているのです。

ゆえに、怒りは感情のふた、怒りの下に本当の感情があるといわれています。
思い当たる節はありましたか?
怒りをぶつけることは素直なコミュニケーションではないのです。
二次感情ではなく、一次感情で思いを伝えることでより人と良い関係を築いていけるかもしれませんね。