この現代社会において、もはや必需品と呼ぶほど利用している人も多いのではないでしょうか?
2017年流行語大賞にもなったあの言葉です。
そう、「インスタ映え」!!
その語源となった「Instagram」についてお話しようと思います。

そもそも「Instagramって何ぞや?」

Instagramという言葉を分解してみると「Instant(即席の、その場の)」+「telegram(電報・電信)」に分けられます。
直訳すると「即席の電報」。
直訳のままだと分かりづらいので、解釈を広げてみると「手軽に写真・動画などを撮影でき、アップロードできるアプリ」と言い換えることが出来ます。

「Instagram」は共同創業者のケビン・シストローム氏が「Instant+ telegram」を略して名前を付けたそうです。
つまり造語ということですね。

ちなみにInstagramが誕生したのは2010年。
その後、徐々に規模を拡大し、日本語版がリリースされたのは2014年。
日本に浸透したのは2016年だそうです。
(余談ですが、2012年にはFacebook社によって、なんと10億ドル(約810億円)で買収されました。驚きですね!)

意外と歴史があったInstagramですが、なぜこんなにも流行したのでしょうか?

やはり名前の由来通り、手軽にオシャレな写真を加工・共有できることが大きな要因のようです。
とりわけ写真や動画の共有に特化しているInstagramですが、この特徴が人々のある欲求を満たしています

それは「承認欲求」。

読んで字のごとく、他者から認められたいと思う感情の事を指します。
皆さんは「マズローの欲求5段階説」をご存知でしょうか?

まず、三角形を思い浮かべてください。
その三角形の中に横線を4本引いて、三角形の中を5つの階層に分けます。

この三角形の階層の中に5段階に分類した人間の基本的な欲求を上から「自己実現欲求」「承認欲求」「所属と愛の欲求」「安全欲求」「生理的欲求」の順番に入れたものを想像してください。
このように基本的な人間の欲求を5段階に分類した理論の事を「マズローの欲求5段階説」と言います。

なお、人間は低次元(三角形の下側)の欲求が満たされると、より高次元(三角形の上側)の欲求を満たしたくなるというように成長を求めるものだと考えられています。

Instagramは「いい写真」や「いい動画」を共有すると他者から「いいね」をつけてもらったりフォロワーが増えたりします。
写真や動画の良し悪しが目に見えて分かりやすく、自分のセンスや腕次第によって好評価を集められるところが「承認欲求」を求めるユーザーの心にフィットしたのではないかと言われています。

今や時代は「ググる」から「タグる」へ。
日々発信されるトレンドを皆さんもタグってみるのはいかがでしょうか?