某大手ハンバーガー店が約20年前に、「サラダバーガー」を発売したことがあるのを皆さんはご存知でしょうか?
ハンバーガー店といえば、小さなお子様からお大人まで大人気で、バーガーやポテト、ナゲットなど高カロリーなメニューばかりです。
その中で、昨今の健康志向の需要が高まり、新商品を開発するにあたって某大手ハンバーガー店は顧客にアンケート調査を行い、そこには「低カロリーでヘルシー」なものを食べたいという要望がたくさん寄せられました。
その要望をもとに、健康食メニューを出せば売れると考えた某大手ハンバーガー店は「サラダバーガー」を発売しました。
しかしながら、結果的には全く売れず大失敗に終わりました。
どうしてでしょうか?
そもそも健康志向の高い消費者がハンバーガー店に行く頻度はかなり低いです。健康志向の高い消費者がハンバーガー店に稀に行くのは、自分へのご褒美やチートデイの場合が多いです。なので、サラダバーガーは注文しないですよね。どういう商品が食べたいかだけでなく、その店を利用する理由も調査していれば「サラダバーガー」の失敗はなかったかもしれませんね。
その後、お客様の声に正反対な更に高カロリーな肉厚バーガーを販売すると、大ヒットしたようですよ。
お客様の声やデータは大事ですが、本質や真実とは限りません。
企業や事業で新しい施策を行なおうとするときは洞察力が大切だということがわかる事例ですね。