年が明けて早3週間が経過しようとしています。月日の流れは早いですね。
今年の年末年始の休暇は9連休だったので、ゆっくり過ごされた方も多いのではないでしょうか。
年始といえば、皆さんは初詣に行かれましたか?

私は毎年お寺に初詣に行っています。
お寺に行く人もいれば、三社参りなんて言葉もあることですし、神社に行く方も多数いらっしゃいますよね。

そこでふと疑問に思ったのは、お寺と神社どっちに行く方が良いのか?
そもそも神社とお寺にどんな違いがあるのか?
気になって調べてみました。

○神社:神道(しんとう)の宗教施設で神様を祀る参拝場所や建物の総称
○お寺:仏教の宗教施設で、仏教の教えを信じ「悟り」を目指す人が修行をする場所であり、一般の人に仏教の教えを説く場。 (お寺には墓所が設けられており、ご先祖様を供養する場所でもある)

神道とは日本に古くからある民族宗教(=特定の民族や人種の間だけで信仰されている宗教)のことです。
神道では身のまわりにある、あらゆるものに神様が宿っていると信じられており、数え切れないほど多くの神様がいらっしゃることから「八百万(やおよろず)の神々」と表現されることもあります。

つまり、神道は一神教(=特定の神が唯一の存在と考え、信仰の対象となる宗教)ではなく、多神教(=多数の神々が存在すると考え、信仰の対象が複数ある宗教)であるということです。

ちなみに神道における最高神は「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」です。
「天岩屋」伝説で有名な女神様ですね。

かたや、仏教はインドの釈迦(ゴータマ・シッダールタ)を開祖とする宗教です。
釈迦のことを「お釈迦様」「釈迦如来(しゃかにょらい)」「仏陀(ぶっだ=目覚めた人という意味)」と呼ぶこともあります。
これは多くの方がご存知ではないでしょうか。

仏教は飛鳥時代(552年)に日本に伝来すると長い年月をかけて様々な宗派に分かれました。
お寺は仏閣や寺院と呼ぶこともありますが、日本に伝来した頃は「仏教の修行者の共同生活の場」でしたが、平安時代以降、仏教が民衆の間に広まっていくと「仏教の教えを伝える場所」として整えられていきました。
それと同時に「ご先祖様を供養する場所」として墓所も整えられるようになり現在の形に至っています。

つまり、宗教の違いということですね。

そこで本題の初詣での違いですが、意味合いが違うようです。
○神社:新年の安泰を神々に祈願する(家族の健康、商売繁盛、学業の成功など、人々の日常生活に密接に関わる願い)
(=神道の神々への感謝と願いを捧げる)
○お寺:新年を迎えるにあたり、仏様への感謝を示し、心の浄化を願う(除夜の鐘など)
(=仏教の教えに従い、心の平穏を祈願する)

また、神社では鳴り物やお神楽などの祭り事のような活動的な祈りが多いのに対し、お寺では法話や写経など静かに内省する行事が中心となります。

そのため、自分で何を優先したいかを考えて初詣に行くと、より新年を深く感じられるかもしれませんね。