学生の頃、試験前にマンガを読み始めたり、追い込まれたときに限って掃除を始めることってありませんでしたか。試験当日「全然勉強してない!」などと周囲の人に話したりしませんでした?

このような行為を『セルフハンディキャッピング』といいます。

つまり自分自身にハンディキャップをつけること。
自分が失敗したときの言い訳を考え、心理的な防御をすることです。
特徴として、「失敗は自分の外に原因」・「成功は自分の内に原因」と考えることが挙げられます。
失敗したときは言い訳ができるようにして自尊心を守り、成功したときはハンディキャップがあるのに成功したと自己評価を高められるように予防線を張る防御的な行為です。

セルフハンディキャッピングには2種類あります。
・獲得的セルフハンディキャッピング・・・行為により予防線を張ること
・主張的セルフハンディキャッピング・・・言語的に予防線を張ること

セルフハンディキャッピングは自分の心を守るために自然にそなわっているものです。
意識的でも無意識でも予防線を張り、自尊心を守る心理的傾向をもっています。

ただ、その傾向が強すぎるとセルフハンディキャッピングの思考が習慣化してしまい、やるべきことを先送りにしたり、長期的にみれば自分の成長や成功を妨げてしまいます。

うまく向き合うためには、失敗は恥ずかしくないと思うこと。
対策として、自分で課題だと思っていることを、とりあえずやってみる。深く考えない。少しずつ行動してみるというのはどうでしょうか。

自分のセルフハンディキャッピング度を診断できるウェブサイトもあるようです。
試してみては。

業務課 飯田