紅葉はなぜモミジと呼ばれるようになったかご存知ですか?

モミジの名前の由来は、秋に葉が霜や時雨の冷たさに揉み出されるようにして色づく(揉み出る)ことを昔は「揉み出づ」や「もみづ」と言っており、それが名詞化して「もみじ」になったといわれています。

「揉み出づ(もみいづ)」は染め物のようです。
紅花染めにはベニバナの花びらを使います。この花びらには紅色と黄色の2種類の色素が含まれており、これを真水につけて揉むと、まず水溶性の黄色い色素を「揉み出す」ことができます。次に、アルカリ性の灰汁(あく)に浸して揉むと、鮮やかな紅色を「揉み出せる」のだそうです。
紅花染めに由来するから、「紅葉」となったんですね。

紅葉が赤く染まるのは、秋になり、葉に送っていた栄養や水分をストップすると、葉の中のクロロフィルという緑色の色素が分解されてなくなってしまいます。
この壊れたクロロフィルと、光合成によって葉の中に作られた糖分が合わさるとアントシアニンという赤い色素がつくられます。
これが赤く染まる理由だと言われています。
アントシアニンと言えば、フルーツや野菜にも含まれるメタボ予防効果や眼精疲労に効く、体に良い成分ですよね。だからといって紅葉は食べませんけどね。

秋といえば、「読書の秋」「スポーツの秋」なんといっても「食欲の秋」ですよね。
食欲の秋ばかり堪能していると太ってしまうのも心配です。
涼しくなった今、紅葉狩りがてらウォーキングやジョギングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

業務部 山中