4年に一度のFIFAワールドカップが終わりましたね。
ワールドカップといえば、世界中のスター選手が夢見る「優勝トロフィー」。
これまで数々の名選手がその頂点を目指して戦ってきました。
しかし、このトロフィーが実は一度、本当に盗まれていたことをご存じでしょうか。
しかも、その事件を解決したのは警察でも探偵でもなく、一匹の雑種犬だったのです。

1966年。
イングランドでワールドカップが開催される直前、当時の優勝トロフィー「ジュール・リメ杯」がロンドンで展示されていました。
厳重な警備が敷かれていたにもかかわらず、ある日突然トロフィーが消失。
世界中の新聞が大騒ぎになり、「ワールドカップ中止か」とまで報じられました。
イギリス警察は総力を挙げて捜査しますが、有力な手掛かりは見つかりません。
開催まで時間は迫る一方でした。
そんな中、一人の男性が愛犬と散歩をしていました。
犬の名前はピクルス。ごく普通の黒と白の雑種犬です。
散歩中、ピクルスが道路脇に置かれた新聞紙の包みをしきりに嗅ぎ始めました。
不審に思った飼い主が包みを開けると、中から現れたのは──
盗まれた「ジュール・リメ杯」そのもの。
世界中が驚きました。
あれほど探しても見つからなかったトロフィーを、たまたま散歩中の犬が見つけてしまったのです。
この功績により、ピクルスは一夜にしてイギリスの国民的スターになります。
テレビ番組に出演し、新聞の一面を飾り、映画の試写会にも招待されました。
さらには「今年最も功績のあった犬」という賞まで受賞。
飼い主には多額の謝礼金が贈られ、そのお金で家を購入したという話まで残っています。
まさに「世界を救った犬」です。
サッカー史に名を残したのは、スーパースターだけではありません。
世界最高峰の大会を救った”無名のヒーロー”は、一匹の犬だったのです。

長年の歴史ある大会には様々なエピソードがあるものですね。皆さまも様々な視点から楽しんでみてください。