3月に入りまだまだ寒い日もありますが、暖かい春が待ち遠しいですね。

毎年この季節になると、「さくら味」の商品が発売されます。
個人的にはとても楽しみにしていて、みなさんお馴染みのスターバックスでは、さくらシフォンケーキを食べることが毎年の定番となっています。

その「さくら味」とは独特な風味で知られていますが、さくら味を生み出しているものは一体何なのでしょうか。

さくら味の代表的なお菓子といえば桜餅ですね。
江戸時代に塩漬けにした桜の葉で餅をくるんだ食べ物を考案したことが始まりとされており、さくら味の誕生は桜餅といっても過言ではありません。
桜餅で使われている桜は、外側の葉っぱの部分です。葉っぱに含まれている「クマリン」という成分がさくら味の正体です。

クマリンは生の葉の中で「クマリン酸配糖体」という糖と結合された状態ですが、この生の葉を塩漬けにしたり、粉砕したりして細胞外の酵素と反応することで「クマリン」が生成され、独特の風味がするようになります。

今年はコロナウィルスの影響で様々なイベントが中止となり、過度な外出を避けていると思います。
お花見どころではないかもしれませんが、さくら味という響きや見た目からも癒されるような気がします。さくら味を堪能し、少しでも春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。

経理課 粟井