我が家の中で突如流行ったのが「おいしい給食」というドラマでした。
1980年代の中学校を舞台に市原隼人さん演じる「給食絶対主義者」の男性教師と「給食マニア」の男子生徒の給食にまつわるバトルを描いたコメディドラマなのですが、懐かしさもあり、そして何ともシュールでくすっと笑えるドラマなのです。
そんなドラマの題材にも時々取り沙汰される給食。
好きな給食ランキングの上位に必ずランクインされるのが「揚げパン」です。
白い砂糖をまぶしているものが多いらしいのですが私の地元は、きな粉がたっぷりとまぶされていたものでした。
何故給食に揚げパンが出るようになったのか…昔は欠席した児童のパンは近所の児童が放課後に届けるのが慣例でした。
ただ、当時の給食のパンはコッペパン。時間が絶つと硬くパサパサになってしまうのです。
どうしたものか…と考えた人がそのパンを揚げて砂糖をまぶしてみたというのが揚げパンの始まりだそうです。
欠席した児童に美味しいパンを届けたいという優しい心から生まれたものだったのですね。
そしてもう一つ人気がある「ミルメーク」。
これは牛乳嫌いな子供のために、牛乳の味を消しつつ更にカルシウムなどの栄養も一緒に取れるようなものをと名古屋にある「大島食品工業株式会社」という会社で開発されたものだそうです。
顆粒のものと液体のものがあり(ちなみに私の地元は液体のコーヒーでした)味もコーヒー、ココア、イチゴ、バナナ、メロン、抹茶きなこ、キャラメル、紅茶とレパートリーもとても豊富です。今ではダイソーや大手スーパーでも販売されているらしいですよ。
皆さんは給食が好きでしたか?
私はあまり好きではなかったのですが…給食には作る過程で沢山の規則があり、緻密に計算されたカロリーや栄養素の中で、どうしたら子供に美味しく食べてもらえるか考えられながら作られていたのだと、今更ながらありがたみを感じています。
「おいしい給食」では市原隼人さんが毎回脳内で給食の解説をしながら、それはそれは美味しそうに給食を食べるところも見どころですし、揚げパンやミルメークの他にも必ず誰もが懐かしいと思うようなメニューがたくさん出てきます。
もう今となってはなかなか食べられない給食ですが、ドラマを観ながらあの頃を思い出すのもいいのではないでしょうか。
経理課 千葉