大宰府政庁跡:2016/08/06筆者撮影

新元号「令和」の発表により、日本列島はお祝いムードに包まれている。
「令和」は、奈良時代の太宰府長官・大伴旅人が催した「梅花の宴」で詠まれた歌の序文から選ばれたため、
福岡・太宰府市は、注目を浴びているというのだ。

———————————————————————————————————————————————————————————
=2019/04/03付 西日本新聞夕刊より一部抜粋=
『令和の“聖地”太宰府沸く 訪問客続々と、駐車場も満車』
新元号「令和(れいわ)」が公表されて以降、典拠となった万葉集の一節の舞台とされる福岡県太宰府市には連日、多くの観光客が訪れている。歌が詠まれたとの説がある大宰府政庁跡周辺の坂本八幡神社や大宰府展示館などには、平日にもかかわらず多くの家族連れが目立ち、さしずめ“聖地巡礼”の雰囲気に包まれている。
———————————————————————————————————————————————————————————

この記事を感慨深く読んだ。
かく言う私は大宰府天満宮の程近くに4ヶ月ほど住んでいたことがある。
記事中にある「大宰府政庁跡」は幾度と訪れ「坂本八幡神社」も「太宰府展示館」も散策していた。
大宰府政庁跡の史跡そばにある「太宰府展示館(入館料無料←これ大事)」は見どころ満載だ。
「令和」の出典元になった「梅花の宴」を博多人形で再現したジオラマも入口正面にあったのも憶えている。
さらには郷土愛に満ち溢れたおしゃべり好きな館長さんが面白い。
二時間近くに亘り歴史や文化についてマンツーマンで懇切丁寧に教えてもらった。
特に歴史ファンではない方でも太古のロマンに浸れること請け合いである。
それにしてもだ。休日の昼間にもかかわらず、観光客が一人もいないのには閉口した。
「太宰府天満宮」に向かう観光バスは隣接する道路を通過するだけで、おそらくガイドさんの案内で済まされているのだろう。
あの観光客でごった返す「太宰府天満宮」とはまったくの大違いだったのである。
それが新元号「令和」が発表されたとたん一転して注目され大フィーバーしているという。
太宰府市への観光客は、太宰府天満宮への参拝客を中心に近年は年間約1000万人に達している。
“「令和」の聖地”と呼ばれ出した『太宰府』はさらに沸いているのだ。

トリプルクラウン スタッフ久保田