7月2日未明から大手通信会社KDDI(au)の携帯電話が突如つながらなくなりました。幸い私の電話はこの会社のものではなく実害はありませんでしたが、常にスマホを手許に置き利用している身としてはとても他人事とは思えません。

現代人にとってスマホは必需品だけにそこからは大変です。以前は待ち合わせをする場合、場所と時間を厳密に決めていました。なぜならその時でないと以降は実際に会うまで連絡がつかないからです。しかし、最近はいつでも連絡できるからか大阪駅なんて大ターミナルですら「大阪駅に6時くらい」なんて曖昧な打合せで済ます人もいるようです。

実際その時になって「今、どこ」「中央口の改札前」で事足りるのですから。いつものようにそんな約束の人たちは通信障害に気付いて大慌てで「公衆電話」を探したそうです。しかし、かつては街中のいたるところにあった公衆電話も現在ではその数がめっきり減っています。そのため仕方なく公衆電話を求めて大阪駅中を隅から隅まで走り回っている間に、偶然待ち人と会えたなんてことがあったかもしれません。

さらに「時代はキャッシュレス」とあらゆる支払いをスマホの電子マネー決済でまかない、現金を持ち歩かない人は電車に乗れないのですから大阪駅にさえ辿り着けませんでした。

今回の件でわれわれ現代人は日頃何気なく享受していた文明が不変でないことを知らされました。スマホひとつでなんでも出来るということは、それが使えなければ何も出来なくなるということです。