秋になり涼しくなりはじめると、「お月見」の季節ですね。
子供の頃にお月見の行事や絵を描いた記憶はありますが、お月見という行事は具体的にどのようなものなのでしょうか。

■起源は平安時代
古くから日本では月を眺める風習はあったものの、平安時代の貴族の間で流行したのが始まりとされています。お酒を楽しみながら、さらには船の上で歌を楽しみながら月を愛でる、そんな楽しみ方から、いつしか庶民のお月見は収穫祭としての意味合いが強くなります。

■お月見の時期は3回?
空が澄み渡り1年の中で1番月がキレイに見える8月15日(旧暦)に十五夜の月を眺めることができるとされていますが、、実は1年に3回チャンスがあります。
・十五夜(2022年は9月10日)
・十三夜(2022年は10月8日)
・十日夜(2022年は11月3日)
「とおかんや」と読むお月見はお月見がメインというよりは田んぼの稲刈りを終え、田の神様を送る行事として、感謝の気持ちを表したりします。

■お供え物の代表格「お団子」
理由としてはこの時期に収穫するお米で月に見立てたお団子を作り備えることで収穫に感謝し、次の年の豊作を願ったとされています。

■なぜ「すすき」をお供えするの?
すすきは秋の七草の1種でもあり、日本では神の依代とされ、魔除けになるといわれています。悪霊や再々などから収穫物を守ってほしいという願いが込められています。

■月にはうさぎがいる?
諸説ありますが、下記仏教説話がもとになったとされています。
「あるところにうさぎ・キツネ・サルがいました。ある時出会った老人のために3匹は食べ物を集めました。サルとキツネは食べ物を持ってきましたが、うさぎは何も持ってくることができず、「自分を食べてください」と自身を捧げました。その老人は、実は帝釈天という神様でうさぎを哀れみ月の中によみがえらせて皆の手本にしたのです。」

日本には美しい風習がたくさんありますが、実は詳しく知らないことも多いです。
お月見の由来や起源を理解した上で、それぞれの楽しみ方で楽しんでみてはいかがでしょうか。
こどもの行事でも必ずあるものなので、「お月見ってなあに?」の問いに答えられますね。一緒に楽しみたいと思います。