ディズニー映画に欠かせないのは音楽です。
その音楽にもストーリーがあるのはご存じでしょうか?
例えば実写化された映画アリエルで一番有名な曲「パート オブ ユア ワールド」では前奏から常に音階が上に上がっています。これはアリエルが海の中から陸に憧れを持ち、陸に行きたい気持ちを音で表現しています。
逆に表現しているのが「アンダー ザ シー」です。この曲はサビが上から下に下がる旋律になっています。旋律を下に下げる事で海底をイメージさせ、海の中の楽しさを表現しているのです。

映画アラジンの「ホール ニュー ワールド」はアラジンとジャスミンの心境を歌う有名な名曲です。一般的なデュエットソングは其々のパートの旋律を一定の距離で保ちハーモニーにします。しかし、アラジンとジャスミンはこの曲の中で少しずつ近づいていきます。心を通わせていく、二人の繊細な気持ちを音で表現しています。

その逆を表現しているのがアナと雪の女王の「とびらを開けて」です。一目惚れしたアナとその権力を利用したいハンス。二人のメロディーは常に離れています。

一番有名で誰もが知っている「星に願いを」は曲の第1フレーズ1音目はソ、2音目は1オクターブ上がったソ。そして、第2フレーズの1音目はシ、2音目はオクターブ上のシに上がります。このように、連続して1オクターブ跳躍することで、星を見上げる様子を表現し遅く設定したテンポはゆっくり見上げる情景を表現しているのです。

音楽でも語れるディズニー映画って凄いですね。

また、ディズニー音楽は耳に残ります。それはメロディーを作中に散りばめて印象付ける様に工夫されているのです。これが映画を一度見ただけで曲が耳に残る秘密です。

改めて好きなディズニー音楽を聞いてみてください。新たな発見がきっとありますよ。