泡盛は酒税法上の蒸留酒類のうち、単式蒸留焼酎に分類される酒類です。つまり、米や麦から作られる本格焼酎(焼酎乙類)と同じタイプの焼酎ということになります。
「原料、麹、仕込み、蒸留方法」が焼酎と異なります。
★原料
まずは原料の違いがあります。泡盛の原料はタイ米です。一方、焼酎は甲類であればおもにさとうきびからとれる糖蜜、本格焼酎であれば麦や米、さつま芋、黒糖などが原料となります。
★麹
泡盛と焼酎で異なるのが麹の種類です。泡盛には必ず黒麹が使われ、焼酎ではおもに白麹が使われています。黒麹菌を使用したものはどっしりとしたコクのある味わい、白麹菌を使ったものは軽い口当たりのマイルドな味わいが特徴です。
★仕込み方法
泡盛では、原料の米を全て米麹にしてから発酵させる方法「全麹仕込み」を用います。
一方、焼酎はまず麹に水と酵母を加えて発酵させ(一次仕込み)、そこへ主原料の芋や麦などを投入しさらに発酵させる(二次仕込み)手法を用いるのが一般的な焼酎です。
★蒸留方法
お酒造りにおける「蒸留」とは、アルコールの純度を高める、つまりアルコール度数を高めるために行われます。
泡盛は、専用の器具を使って蒸留する伝統的な方法「単式蒸留」が用いられます。
一方、甲類焼酎では「連続(複式)蒸留」が用いられています。
連続蒸留は機械の中で何度も蒸留を繰り返せるため、効率よく度数の高いアルコールを作ることができる方法です。なお、焼酎の中でも本格焼酎(乙類)は単式蒸留で作られます。
実は焼酎の方が歴史があるように見えますが、先に日本に伝来したのは泡盛です。
泡盛は沖縄旅行だけで楽しむお酒ではなく、どんなお料理にも合う飲みやすいお酒です。
ぜひ、自分に合った種類や飲み方を見つけてみてください。
ただ、アルコールの度数が高いので飲みすぎには注意です!