好きなドラマは何ですか?と聞かれたら、私が一番に頭に思い浮かぶのは…
一世を風靡した恋ダンス。そして共演後、本当に夫婦になり話題にもなったあのドラマ。
そう、『逃げるは恥だが役に立つ』です。
逃げ恥というと、新垣結衣さん演じる森山みくりと、星野源さん演じる津崎平匡(ひらまさ)の二人のムズキュンと言われる、なかなか二人の距離が進展せずじれったい中でのキュンとする場面が有名ですが、それと同じくらい見どころなのが登場人物の心に刺さるセリフです。逃げ恥を5回以上観た私が、中でも心に残ったセリフを2つ紹介したいと思います。
まず一つ目は富田靖子さん演じるみくりの母、桜のセリフ
「愛してるわよ、お互いに努力して。無償の愛なんて注げないわよ、他人なんだし。運命の相手ってよく言うけど、私そんなのいないと思うのよ。運命の相手に、するの。意思がなきゃ続かないのは、仕事も家庭も同じじゃないかな。」
詳しい場面は省略しますが、その通りだなぁと目からうろこが落ちた深いセリフでした。
そして二つ目は石田ゆり子さん演じるみくりの叔母、百合のセリフ
「自分の若さに価値を見出しているのね。私が虚しさを感じることがあるとすれば、あなたと同じように感じている女性がこの国にはたくさんいるということ。今あなたが価値がないと切り捨てたものは、この先あなたが向かっていく未来でもあるのよ。自分が馬鹿にしていたものに自分がなる。それって辛いんじゃないかな。私たちの周りにはね、沢山の呪いがあるの。あなたが感じているものもそのひとつ。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい。」
これは年齢マウントを取ってきた恋のライバルに対して百合さんが言い放ったセリフです。
淡々と言い返した百合さんがかっこいいと思いましたし、堂々と年齢を重ねていきたいと思いました。
逃げ恥は晩婚化やLGBTへの偏見、女性の家事負担など、あらゆる社会問題に物語の中で触れており、様々な状況や立場に置かれた登場人物がたくさん出てくるので、何かしら自分自身と重なるところがある人物が見つかると思います。そしてガッキーの可愛さやコメディータッチで描かれている中に深く心に刺さるセリフが多くあることで、すっと心に入ってきて温かい気持ちになれるそんな私の大好きなドラマです。