皆さんはパラダイムという言葉を聞いたことがありますか?
パラダイムとは物の見方や考え方、感じ方の事を指す言葉です。

私たちは、自分では物事をありのままに見ていると思いがちですが、実際には自分のパラダイムを通じて物事をみて解釈しています。
パラダイムは私たちが無意識にかけているメガネのようなもので、私たちは自分のメガネを通じて世界を見ているのだそうです。

パラダイムは人それぞれの人生経験に基づいて形成されるものであり、一人ひとり異なるパラダイムを持っています。

なぜパラダイムが重要なのか?
それはパラダイムが私たちの取る行動を決め、手にする結果を決める力があるからです。
私たちはパラダイムに従って様々な選択をしています。

もう少し詳しく調べてみると『See-Do-Getサイクル』という概念があるそうです。
物事をどう見るか(=See)が私たちの行動(=Do)を決め、行動によって私たちが得られる結果(=Get)が決まる。
この結果が再び私たちのパラダイムに影響を与えます。
ということは、どのようなパラダイムを持つかによって自分が得る結果が変わってくるため、パラダイムは重要な存在であることが言えます。
(詳細は『7つの習慣』という本で解説されているそうです)

また、パラダイムは言わば人生を歩むうえで拠り所にしている地図とも言えます。
地図が間違っていれば、どんなに頑張っても望む結果・人生に近づくことは出来ません。

つまり、状況や結果を大きく変えたいのならば、態度や行動ではなく、パラダイムを変えなければならないと『7つの習慣』の著者であるコヴィー博士は話しています。

では、本題のパラダイムシフトです。
パラダイムシフトとは、変化によって個人や社会、または特定の分野において価値観や視点が根本的に変わることを指します。
つまり、今までのパラダイムが一気に変化することだと言い換えることも出来ますね。

例えばコロナ禍に伴う緊急事態宣言の影響で職場に行くのが当たり前だった働き方が一気にテレワークに変わった等、人生において様々なタイミングで訪れます。

パラダイムシフトの体験は私たちに単なる考え方を変えるだけではなく、人生の方向性や日々の行動を根本から見直すプロセスにもなります。

では、パラダイムシフトを起こすための具体的な3ステップをご紹介します。
Step1:現在のパラダイムを振り返る
→無意識のうちに親の教育や社会の価値観、過去の経験から形成された「当たり前」を信じ、それに基づいて行動しているため

Step2:自分の価値観と役割を明確にする
→社会の常識や他人の行動に流されて行動する人が多く、指針となる「自分が本当に大切にしたい価値観」と「果たしたい役割」を明確する必要があるため

Step3:価値観に基づく目標や行動を設計する
→価値観と目標が一致していないと達成しても満足感を得られず、行動が長続きしにくくなるため

日頃はなかなか意識しない概念ですが、日々の生活の中で小さな行動を積み重ねていくことで、将来の自分がより充実した人生を送ることが出来るようになると考えると取り入れていきたいですね。