秋も徐々に深まり、きのこが旬の季節になってきました。地域によっては遠足できのこ狩りのようなイベントに出かけたり、献立に旬のきのこをいつもより多めにメニューを加えたりする方も多いのではないでしょうか。そんな中、10月15日が「きのこの日」というのを知っていましたか? 今回はきのこの日にちなんで、きのこの豆知識についてお届したいと思います。
きのこは植物ではなく「菌類」
自然豊かな森に囲まれて暮らしてきた日本民族の食文化の一つでもあるきのこ。きのこは植物ではなく、菌類(担子菌類と子のう菌類)に分類されます。きのこを野菜と思っている方をたまに見かけますが、野菜ではありません。菌類の中で、比較的大型の子実体を形成するもの、あるいはその子実体そのものの俗称をきのこと言い、厳密な定義があるわけではないそうです。食するという観点からきのこは、食用、不食(食べられるもののおいしくない・固いなど)、有毒に分類されます。植物のように葉緑素がないので、太陽光と水、CO2を使って自ら栄養を作り出すことができません。どのように栄養を得ているかと言うと、動物と同じように、植物、昆虫、枯れ木などから栄養を得ています。
きのこの種類と栄養成分
皆さんはキノコの種類をいくつくらい言えますか? しいたけ、しめじ、えのき、マッシュルーム、松茸、きくらげ、なめこ…、10種類くらいは挙げられるでしょうか。実は日本にはこれ以外にも、なんと数千種類のきのこが存在し、そのうち約700種以上が食用菌として知られているそうです。きのこは、食物繊維、ビタミンB類、ビタミンD2、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んだ低カロリー食品ですが、特に乾しいたけの食物繊維の含有率は41%にも及び、乾燥重量当たりに換算しても大根やネギよりもはるかに多い含有率です。また乾しいたけをはじめ、乾燥したきのこはビタミンD2の宝庫としても知られています。
トリプルクラウン管理本部 担当