今年は各地で人里にクマが出没し人間が襲われる被害が続出していますが、広島市安佐動物公園にも夜間、クマの現れた形跡が見つかったというニュースがありました。動物園から動物が逃げたというニュースは聞いたことがありますが、わざわざ動物園に入っていく野生動物の話はめったにありません。
動物園の話では、1週間ほど前から園の高台にあるシフゾウ(鹿の一種)の展示場近くで、ツキノワグマのふんなどの痕跡が相次ぎ見つかっているそうです。実際にクマを見た人はいないものの、木に登った際に折れたとみられる枝も見つかっており、夜間に侵入しているのは間違いないようです。
動物園関係者は、万一、園内に潜んでいては一大事と入園者に向け「目撃した場合は職員に連絡し、クマの目を見ながら後退するように」などと書かれた看板を4カ所に張り出し注意を促していますが、丸腰状態の時に本物の野生動物がいきなり目の前に現れるとしたら、これほどスリル満点の“サファリパーク”はありません。怖いもの見たさで入園者が増えるかもしれません。と、まあこんな呑気なことを言えるのも被害者がいないからで、ケガ人がでないことを祈るばかりです。
スタッフK.Y